イチロー選手(右)と専属通訳を務めるアラン・ターナーさん(ターナーさん提供)
日米通算の安打数が参考記録ながら、大リーグ歴代最多記録を抜いたマーリンズのイチロー選手(42)=本名・鈴木一朗=が渡米して15年。専属通訳のアラン・ターナーさん(39)はその日々の多くをそばで過ごしてきた。イチロー選手が一線で活躍を続ける原動力に「努力の繰り返し」を見る。
特集:イチロー4257
現地時間15日の米カリフォルニア州サンディエゴのパドレス戦。4257本目の安打を放ったイチロー選手はロッカールームに戻ると、ホッとした表情で「これで報道陣も(次の試合がある)マイアミまで来なくて済むね」とターナーさんに冗談を言ったという。
ターナーさんは2003年から通算で7年間、イチロー選手の通訳を務める。キャッチボールの相手をすることもあり、イチロー選手を一番近くで見てきた一人だ。
イチロー選手は年間162試合、オフの日でも欠かすことなく練習し、試合の日は誰よりも早く球場入りして入念にストレッチする。前日にホームランを打とうが、三振に終わろうが関係ない。「イチローさんのすごさは、何も変わらないことだ」
ターナーさんには忘れられない試合がある。