三菱自動車は17日、一連の燃費不正問題をめぐり、過去10年間に生産・販売した20車種の調査結果を発表した。すべての車で何らかの不正をしていた。
特集:三菱自動車の燃費偽装問題
「RVR」「ギャランフォルティス」「旧型アウトランダー」「コルト」「パジェロ」の5車種では、燃費のもとになるデータを捏造(ねつぞう)したり、都合のよい数値を流用して改ざんしたりする不正が見つかった。この5車種を現在も所有している利用者に対し、記者会見した益子修会長は「大変申し訳なく思う」として、おわび代として1台あたり一律3万円を払うと明らかにした。
また、すでに燃費性能のかさ上げを明らかにしている「eKワゴン」など軽自動車4車種(日産自動車向け含む)の利用者には、1台あたり一律10万円の補償金を支払うことも正式に表明した。この軽4車種をすでに売却した顧客にも、利用年数に応じた金額を払うという。
販売中の車種の調査はすでに終えており、社内資料が残る過去10年間の車種の調査が済んだことで、一連の問題の調査は区切りを迎えた。