日本人と中国人のグループが偽造クレジットカードでたばこを大量購入していた事件で、詐欺容疑などで大阪府警に逮捕され、一部が起訴されたグループは、同じ系列のコンビニエンスストアでたばこを購入していたことが捜査関係者への取材でわかった。府警はこのコンビニの決済システムが狙われたとみている。
偽造カードでたばこ大量購入 容疑者ら、中国に転売か
起訴状によると、指示役の大阪市平野区の無職武村斉星(さいせい)被告(33)=詐欺罪などで公判中=らのグループは、磁気情報を書き換えたカードで昨年、大阪など5府県のコンビニ26店舗で、たばこ398カートン(計約180万円)を購入したなどとされる。店舗はすべて同じ大手コンビニチェーンだった。事前に複数のコンビニでカードを試し、このチェーンに絞ることを決めたとみられる。
府警の調べで、このコンビニのカードを承認するシステムに弱さがあったことが分かった。事件後に府警が指摘し、すでに改善されているという。
国際捜査課によると、グループは、偽造カードでタブレットなど数百万円分の家電製品を購入した疑いもある。国内で中国人に売却し、入手した金の4割を中国に送金、6割を仲間で分け合ったと説明している。