九州北部は24日明け方から激しい雨が降り始め、25日にかけて大雨の恐れがある。これまでの雨で地盤が緩んでおり、福岡管区気象台は土砂災害や浸水、河川の氾濫(はんらん)への警戒を呼びかけている。落雷や竜巻などへの注意も促している。
気象台によると、24日は梅雨前線が九州を北上、25日は南下する見込み。前線に向けて暖かく湿った空気が流れ込むため、大気の状態が非常に不安定になる。
18日午後4時から23日午後6時までの総雨量は熊本県・阿蘇山で626・5ミリ、大分県・日田で546・0ミリ、佐賀県・嬉野で456・0ミリ、長崎県・雲仙岳で441・5ミリ、福岡県・朝倉で427・0ミリ、山口県・周南で348・5ミリなどとなっているという。
この雨の影響で、九州自動車道の4カ所でのり面が崩落。22日夜から23日昼まで南関インターチェンジ(IC)―植木IC(いずれも熊本県)間が通行止めになった。