NHKの新しい経営委員長に決まった石原進氏=28日午後8時47分、NHK放送センター、滝沢文那撮影
NHK経営委員会は28日、経営委員でJR九州相談役の石原進氏(71)を新たな委員長に選任し、発表した。この日開かれた委員会で互選され、決定した。来年1月に籾井勝人会長(73)が任期満了となるため、籾井氏の再任も含む次期会長の選任を主導していくことになる。
石原氏は東大卒で、1969年に国鉄入社。分割民営化後はJR九州で社長、会長を歴任した。2010年12月にNHK経営委員に就任。3年前の会長指名では籾井氏を推薦した経緯がある。
経営委員会はNHKの最高意思決定機関で、会長の任免権を持ち、会長ら執行部が提案する年間予算や経営計画を議決する。会長の選考にあたっては、7月中にも同委員会に会長指名部会を立ち上げ、年内に籾井氏を続投させるのか、新たな会長を選ぶのかを判断する。
NHK経営委員会では、19日に浜田健一郎前委員長(68)が退任。委員間では新委員長候補として、石原氏と、委員長代行を務める日本たばこ産業(JT)顧問の本田勝彦氏(74)の名前があがっていた。