萩生田光一官房副長官は29日午前の記者会見で、6月17日に中国軍用機に対し、自衛隊機が緊急発進(スクランブル)をかけたことを明らかにした。政府関係者によると、尖閣諸島を含む南西諸島周辺での緊急発進だという。
中国は6月に入って、軍艦が尖閣諸島周辺の接続水域に侵入したり、鹿児島県沖の領海に入ったり、活動を活発化させている。
萩生田氏は、中国機への緊急発進について、昨年度は過去最多の571回に上ったと説明した。今回の発進について「攻撃をかけられたとかいう事実は確認していない。上空で中国機との近距離でのやりとりは、当然あったんだと思う」と述べた。一方で、「今回のことは、特別な行動ではないという判断をしている」とも語った。