記念撮影場で地対地中長距離戦略弾道ミサイルの試射に寄与した関係者に答礼する金正恩朝鮮労働党委員長。日時、場所は不明。朝鮮中央通信が28日配信した=朝鮮通信
北朝鮮の最高人民会議(国会に相当)が29日、開かれた。憲法が改正され、金正恩(キムジョンウン)・朝鮮労働党委員長が国家のトップに当たる「国務委員長」に就任した。北朝鮮メディアが29日夜、報じた。5月の党大会で党の最高ポストに位置づけた党委員長への就任に続き、国家の最高位にも就いたことで制度的に「正恩体制」を完成させた形だ。
北朝鮮の国家機関では、国防委員会が最も重要な位置づけになっていた。正恩氏の父で国防委員長を務めた金正日(キムジョンイル)総書記の死去後に開かれた2012年4月の最高人民会議では、正日氏を「永遠の国防委員長」とし、正恩氏は国防委員会第1委員長に就いた経緯がある。
北朝鮮メディアによると、今回の最高人民会議では国防委員会を「国務委員会」に改め、国防委員会第1委員長を国務委員会委員長にするとした。