来年3月で販売終了になる磁気カード乗車券「スルッとKANSAI」。写真は大阪市交通局の「レインボーカード」
関西の鉄道やバスで使える磁気カード乗車券「スルッとKANSAI」の販売が来年3月で終わる。使用期限は2018年1月末。20年前に他地域に先駆けて誕生し、三大都市圏で唯一残っていたが、ICカードの普及で役目を終えた。63事業者でつくる協議会が1日、発表した。
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「スルッと」は1996年に発売。プリペイド式でかさばらない利便性が人気を呼び、同様のカードは全国に広がった。しかし「Suica(スイカ、JR東日本、01年)」「ICOCA(イコカ、JR西日本、03年)」など非接触式のICカードが登場。協議会も04年に「PiTaPa(ピタパ)」を発売した。
「スルッと」の販売は05年度の年間約4500万枚から15年度は約1千万枚に激減。逆にイコカは今年4月で約1286万枚を発行、ピタパの利用者は5月で約294万人に増え、利用範囲も拡大している。
磁気カードは05年にJR東(…