広い範囲で真夏日となった1日、東海3県では熱中症の症状で病院に搬送される人が相次いだ。各県の発表によると、運ばれたのは愛知で21人、岐阜、三重でそれぞれ8人。そのうち、三重県の1人が死亡した。
岐阜・多治見で34.6度 都心でも7月下旬並みの陽気
県や消防などによると、死亡したのは同県伊賀市の女性(88)。同日午後、屋外で農作業中に倒れ意識不明となり、搬送先の病院で手当てを受けたが、死亡した。岐阜県でも本巣市の女性(87)が畑で作業中に倒れ、重症となったが、意識はあるという。愛知県犬山市では、市立中学校の生徒8人が部活中に吐き気などを訴え、病院で手当てを受けたほか、名古屋市でも6人が運ばれた。
気象庁によると、全国379地点(午後10時現在)で30度を超える真夏日となり、34・6度を記録した岐阜県多治見市が全国で最も暑かった。同県揖斐川町で34・4度、愛知県豊田市でも34・1度を観測。名古屋市や三重県亀山市では33・5度となり、多くの地点で今年最高を記録した。