トルコのイズミット湾横断橋。オスマン帝国の創始者の名前をとって「オスマン・ガーズィー橋」と名付けられた=IHI提供
IHIは、トルコで建設を進めてきた「イズミット湾横断橋」が6月30日に開通したと発表した。つり橋として世界4位、トルコ最大の長さ。昨年3月に足場が崩れる事故が起きて復旧に時間がかかり、計画より半年弱遅れて開通した。
トルコ西部にあるイズミット湾の南北を結ぶ全長2682メートルの橋で、つり橋を支える主塔の間隔は1550メートルと世界4位。フェリーなどで約1時間かかったところが橋の開通で6分程度に縮まり、物流が大幅に効率的になるという。
2011年、IHIの子会社IHIインフラシステムなどが約11億ドル(約1122億円)で受注していた。
IHIは、この橋の建設中に起きた足場の事故をはじめ、別の工事でも製品に間違った材料をつかうなどの問題が起きており、今年4月に「ものづくりシステム戦略本部」を新設して、立て直しを図っている。