米調査会社オートデータが1日発表した2016年上半期(1~6月)の米新車販売台数は、前年同期比1・5%増の864万4920台となった。米景気の回復を背景に、上半期としては01年以来、15年ぶりの高水準を記録した。通年で過去最高を記録した15年(約1747万台)を上回る可能性も出てきた。
原油安に伴いガソリン価格が低下し、雇用情勢が回復したことを受け、米国の消費者は少しぐらい燃費が悪くても「乗って楽しい」大きめの車を買うようになっている。売れ筋は後部に大きな荷台が付いたピックアップトラックやスポーツ用多目的車(SUV)で、これらが得意なフォード・モーターは前年同期に比べ4・4%伸びた。
一方、トヨタ自動車は「プリウス」「カムリ」などの主力車種が伸び悩み、同2・7%減の約119万台にとどまった。
米新車販売は08年9月のリー…