2011年7月12日、条約締結50周年を記念し、訪朝した中国の張徳江副首相(左)と話す北朝鮮の金正日総書記(新華社)=AP
中国と北朝鮮の友好協力相互援助条約が11日、締結から55周年を迎えた。50周年では中国高官が訪朝したが、中国は今回、北朝鮮の誘いを断り、記念行事の開催を見送った。北朝鮮の軍事挑発が続くなか、中朝は当面、関係改善を慎重に模索するとみられる。
同条約は、一方が他国から攻撃された際の軍事支援が盛りこまれ、両国の特別な関係を象徴する。5年前は張徳江中国副首相(当時)が訪朝し、金正日(キムジョンイル)、金正恩(キムジョンウン)父子と会談した。だが、11日現在、中朝両国が55周年を祝う動きは祝電の交換にとどまっている。
中朝関係に詳しい中国筋は、北朝鮮から中朝国境に面した遼寧省の地元政府に、55周年の記念行事で「(中国も)呼応した動きをして欲しい」との呼びかけがあったと明かす。中国は返答しなかったという。
背景には、中国が「朝鮮半島の…