神奈川県座間市のアパートで9人の遺体が見つかった事件で、同県横須賀市の男性(20)を殺害したなどとして再逮捕された白石隆浩容疑者(27)が、男性から自殺を思いとどまったというメッセージが届いた際、「食事でもどう」と誘い出していたことが警視庁への取材でわかった。白石容疑者は「先に殺害した女性の消息を尋ねられ犯行がばれると思った」と供述している。
容疑者「女性殺害、ばれると思い彼氏も」 座間9人遺体
座間の容疑者「男性一緒で一度諦めた」 その後部屋契約
警視庁は17日、白石容疑者を男性に対する殺人と死体損壊、死体遺棄容疑で送検した。
捜査1課によると、9人のうち最初に殺害されたとされる同県厚木市の女性(21)はツイッターで白石容疑者と自殺を巡るやりとりをしていた。女性の知人だった男性も自殺について相談し、昨年8月29日に会う約束をしていた。
その前日、男性は女性について「先に逝かれましたよね」と白石容疑者にLINEで尋ねた。白石容疑者はその際、「ツイッターで色んな方と連絡取っていたみたいなんで、そうかもしれませんね」と知らないふりをしたことが携帯電話の解析で確認された。
白石容疑者は会う当日、男性に具体的な待ち合わせ場所を指定。午後になって自殺を思いとどまったというメッセージが男性から届いたが、食事を口実に誘い出したという。警視庁は、女性の消息についてのやりとりをきっかけに犯行を決意したとみている。