ベレゾフスキーさんと災害救助犬。右はグーニー=愛知県岡崎市
災害救助犬とともに、各地の被災地や事故現場で救助活動を続けてきた愛知県岡崎市の支援団体が今年で設立20年を迎える。熊本地震でも、倒壊家屋に逃げ遅れた人がいないかどうか嗅覚(きゅうかく)を使って判別する活動を県警と合同で展開した。
「余震が続く中での厳しい活動だったが、救助犬はよく頑張ってくれた」。震度7を観測した熊本県益城町での救助活動に参加した「愛知災害救助犬協会」の理事長でチーフトレーナーのベレゾフスキー・トーマスさん(63)は、ゴールデンレトリバーの救助犬グーニー(雄6歳)をなでながら振り返った。
ベレゾフスキーさんは1995年の阪神大震災の翌年、妻で事務局長の野口英美子さん(63)と救助犬を使った団体の活動を始め、99年にNPO法人化した。同年の台湾大地震や2007年の新潟県中越沖地震など、国内外の被災地にこれまで24回出動してきた。
14年には全国の警察本部で初…