植松聖被告が建物に侵入後、最初に通った廊下=6日午前10時37分、相模原市緑区、葛谷晋吾撮影
相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で19人が殺害され、27人が負傷した事件から26日で1年になるのを前に、園の設置者である神奈川県が6日、事件後初めて園内を報道陣に公開した。無事だった入所者らは事件後も数カ月間、園内で暮らしていたため、その間に徹底的に清掃され、事件の痕跡はほぼなくなっていた。
園元職員の植松聖(さとし)被告(27)=殺人罪などで起訴=が東棟1階の部屋の窓ガラスをハンマーで割って侵入したのは、昨年7月26日午前2時ごろ。園には入所者157人と、夜勤の職員8人がいた。植松被告は各部屋をあけて入所者を次々に襲いながら、西棟に移動。さらに2階に上がり、約45分間で犯行を終えて出て行ったとされている。
侵入した110号室の窓ガラスは、すでに新調されていた。廊下は西棟の端まで150メートル超。一部の和室では畳がはがされ、下に敷いてある発泡スチロールがむき出しになっていた。
入所者は現在は全員が引っ越し…