相模原市緑区の障害者施設「津久井やまゆり園」で入所者19人が死亡した事件で、殺人などの容疑で送検された元職員の植松聖(さとし)容疑者(26)が、「事件前日に東京都内のホームセンターでハンマーや結束バンドなどを買った」と供述していることが捜査関係者への取材で分かった。ハンマーは園の窓ガラスを割るのに使われたとみられるほか、神奈川県警津久井署に出頭した際にもう1本、持参していたという。県警は周到に準備していたとみて購入先の裏付けを進めている。
相模原の殺傷事件
これまでの調べでは、植松容疑者は署に出頭した際に3本の刃物を持っていたほか、園の居住棟内で2本の刃物がみつかっている。このほか、27日の県警による自宅の捜索で、5本の刃物が発見されたという。
また、東側居住棟の110号室付近では、窓ガラスを割って侵入する際に使ったとみられるハンマーが残っていた。植松容疑者は出頭時には未使用のハンマーをスポーツバッグに入れて持参。バッグには手袋も入っていた。園内や植松容疑者の車の中、施設前の路上からは複数の結束バンドが見つかっているという。