加齢で増殖しなくなった老化細胞を取り除くと肺組織が「若返る」ことを、国立長寿医療研究センター(長寿研)などの研究チームがマウスの実験で確かめた。老化細胞が腎臓や心臓の老化の原因との報告はあるが、肺で影響が確認されたのは初めてという。米医学誌に4日、発表した。
加齢とともに老化細胞がたまると、炎症や発がんを促す物質が出て、周りの細胞を傷つけ、病気につながると考えられている。肺は加齢により組織が伸び縮みする力が弱まり呼吸がしづらくなるが、老化細胞との関係は不明だった。
研究チームは、老化細胞にだけ…