再稼働に向けた各原発の審査状況
四国電力は5日、伊方原発3号機(愛媛県、出力89万キロワット)を12日に再稼働すると発表した。東日本大震災後の新たな原発の規制基準の下で再稼働するのは、九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)、関西電力高浜原発3、4号機(福井県)に続き、3カ所5基目になる。
四電が5日、再稼働の具体的な工程を原子力規制委員会に報告した。3号機の再稼働は2011年4月に定期検査で止まって以来、5年3カ月ぶり。伊方3号機は核燃料計157体のうち、使用済み核燃料から取り出したウランとプルトニウムの混合酸化物(MOX)燃料を16体使う「プルサーマル発電」だ。新規制基準下では高浜3、4号機に続き3基目となる。
今年再稼働した高浜3、4号機は、3月に大津地裁の運転差し止め仮処分決定を受け、動かせない状態だ。伊方3号機が動けば、国内で動く原発は川内1、2号機と合わせて計3基になる。ただ、川内1、2号機は12月までに定期検査で止める予定で、その後は伊方3号機が国内で唯一動く原発になる見通しだ。
四電によると、10日に核燃料…