埼玉県警は11日、東京都江戸川区に住む30代のアルバイト女性を、風営法違反の幇助(ほうじょ)容疑で誤認逮捕したと発表した。捜査員が別人と勘違いしたのが原因で、逮捕から約3時間後に女性を釈放し、謝罪したという。
保安課によると、逮捕容疑は、草加市高砂2丁目の風俗営業禁止区域で、風俗店の営業を手助けしたというもの。女性は11日未明、草加署への任意同行に応じた後に署内で逮捕されたが、「草加市には(これまで)行ったことはない」などと容疑を否認。内偵捜査を担当した捜査員が、マークしていた女と見た目が違うことに気づき、別人と判明した。女性は留置施設には入れられていないという。
本来逮捕する予定だった女は、誤認逮捕された女性の本籍や住所、生年月日、氏名をかたっていたという。同課はこの女が何らかの方法で女性の個人情報を入手し、なりすましていたとみて行方を追っている。
同課の林学課長は「逮捕者と関係者の方々に深くおわび申し上げます。再発防止に向けた指導を徹底し、適正捜査に努めます」とのコメントを出した。