男子100キロ級3位決定戦で銅メダルを獲得した羽賀龍之介=林敏行撮影
(11日、柔道 男子100キロ級3位決定戦)
柔道男子100キロ級で銅メダルを獲得した羽賀龍之介(25)は「悩む力」を持っている。代表決定からの4カ月はまさに、悩みと格闘した日々だった。
羽賀が銅 3位決定戦で一本勝ち 柔道男子100キロ級
日本、きょうもメダル 第7日まとめ
リオオリンピック
最初に羽賀を悩ませたのはけがだ。4月の国内最終選考会前の練習で左ひざを痛め、試合を欠場した。世界選手権優勝の実績やライバル不在のために代表に選ばれたが、「練習方法が悪かったのではないか」と周囲に批判された。
「結果を出すしかない」。口ではそう言ったが、もやもやは募った。代表の中では気配りのできる兄貴分的存在。頼られることはあれど、弱音を吐くことはできなかった。井上康生監督に食事の席で「焦っていないか」と聞かれても「大丈夫です」と答えた。
けがが癒え、本番に近づくと今…