女子200メートル平泳ぎで金メダルを獲得し、声援に応える金藤理絵=西畑志朗撮影
(11日、競泳 女子200メートル平泳ぎ決勝)
競泳の女子200メートル平泳ぎ。ラスト50メートル、金藤(かねとう)理絵(27)が加速する。最後は2位と体一つ分の差でゴール。
競泳・金藤理絵、200平で金 日本勢では岩崎恭子以来
最も金に近いスイマー、8年ぶりの五輪で大輪 金藤
日本、きょうもメダル 第7日まとめ
リオオリンピック
「やったー!」「おめでとう!」。金藤が通った三次(みよし)高校(広島県三次市)では、集まった同級生や後輩ら約80人が、こぶしをつきあげたり、抱き合ったりして「快挙」を喜んだ。
水泳部の顧問だった信清(のぶきよ)寿子教諭(34)は「昔から自分に厳しい子だった」と話す。「他人ではなく自分の記録を塗り替えないとしかたがない」と話していたことを覚えている。優勝後のインタビューを見て「自分を乗り越えた表情をしていた。本当におめでとう」と話した。
同校の2年生、沢田拳さん(17)は「前回の(北京)五輪から8年間、金メダルをあきらめずにがんばってきた。その気持ちの強さがすごい」と興奮した様子だった。
金藤が小学生から高校生までの間、通った三次スイミングクラブで指導した藤田和恵さんは、クラブのスクリーンで観戦。「あの泣き虫だった子が……」と喜んだ。