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北アフリカから欧州を目指す地中海ルートでの難民らの密航急増に伴い、新たな懸念が浮上している。リビアでも台頭した過激派組織「イスラム国」(IS)の密航への関与だ。ISが難民らを戦闘員に勧誘しているとの指摘もあり、リビアが欧州への「出撃拠点」になりかねない。
リビアでは2014年夏、政府がイスラム勢力と世俗派勢力に分裂した。国境の出入国管理が緩く、密航の取り締まりが不十分と指摘されている。
リビアで密航の取り締まりを担当する当局者は朝日新聞の電話取材に「ISは難民らに金を渡し、戦闘員になるよう勧誘している」と証言した。
ISは密航業者のネットワーク…