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僕にとって、ずっと甲子園は聖地 立命大アメフト部監督

作者:佚名  来源:asahi.com   更新:2016-8-16 9:24:14  点击:  切换到繁體中文

 

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高校野球を観戦する立命館大アメフット部の米倉輝監督=15日、阪神甲子園球場、金居達朗撮影


■甲子園観戦記


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初めて来ました。夏の甲子園。試合前ノック、みんな上手や。うわ! キャッチャーの二塁送球、ライナーでビシッといきますね。


大学入学以来ずっとアメフットに関わって、立命館大学パンサーズの監督になって8年目なんですけど、実は私も元高校球児。キャッチャーだったんです。でも、あんな送球はできんかったなあ。山なりでした。早朝の第1試合から4万5千人の大観衆。すごい。


体が大きかったから、中学からずっとキャッチャー。伊勢高では1年秋から4番でした。一応、高校通算十何本のホームランを打ったんです。三重の、それも南の方でだけ、ちょっと有名でした。最後の夏は準々決勝で三重高に負け。最後の打席は止めたバットに当たったセカンドゴロでした。ほんまに情けない。練習試合では打つけど、公式戦はダメでしたね。


九回表、日南学園がツーアウトから連打で追加点。この1点は大きいですね。アメフットも野球も頭を使うのは同じ。僕の高校最後の試合に戻りますけど、うちのキャプテンが「4番は外角に強い。内角を攻めろ」って。でも、打席で見たら外角が打てなさそうやったんで、外で勝負しました。きれいにヒット2本打たれました。データは大切やと思い知らされました。いまも生きる教訓です。


試合間の入れ替えが始まった。三塁側から入ってきた花咲徳栄の選手は、みんなデカい。エース高橋昂也(こうや)君の太もも、ごっついな。アメフットでもいい選手になるでしょうね。私が大学に入ったときは身長183センチ、体重110キロぐらい。そしたらアメフットに誘われました。うちの部には甲子園球児も入ってきます。みんな運動能力が高い。こうやって見てると、全員連れて帰りたくなります。


アメフットの大学日本一を決めるのは「甲子園ボウル」。毎年12月に、ここであります。だから僕にとってずっと、甲子園は聖地なんです。立命が初めて甲子園ボウルに出た1994年、私はコーチをしてました。試合当日、阪神電車の甲子園駅から球場まで歩くときの気持ちの高まり。あれは一生忘れません。去年は5年ぶりに出場して、接戦で早稲田に勝ちました。今年もここで戦いたいです。


今日は終戦記念日。サイレンが鳴って黙禱(もくとう)。球場が静まりかえります。北海道合宿中の8月6日、私は選手たちに話しました。「戦争に思いをはせなさい」と。スポーツだけじゃダメです。この甲子園の静寂は、人間として大切なことを教えてくれる瞬間ですね。(構成・大西史恭)


よねくら・あきら 立命館大アメリカンフットボール部監督。1971年、三重県生まれ。伊勢高では野球部で捕手。立命大でアメフットを始め、攻撃ラインで活躍。7年前から母校を率い、2度の大学日本一。




 

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