女子高飛び込み決勝で8位に入った板橋美波=西畑志朗撮影
(18日、女子高飛び込み決勝)
しぶきが少ない、ほぼ完璧な入水だった。女子高飛び込み決勝。16歳の高校2年生・板橋美波は、最後の5本目でこの日の自己最高となる83・20点を出した。
16歳の板橋は8位 飛び込み・18日
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でも、本人は、演技の出来栄えに手応えがなかった。「うわー、やっちゃったなと思った」。プールサイドに上がって得点表示を見て「思ったよりも点が出ていたので、自信につながった」。総合356・60点で8位入賞。女子高飛び込みでの日本勢の入賞は、80年ぶりだ。
昨年6月の日本室内選手権で日本女子初の合計400点超えを果たし、注目された。だが、直後の世界選手権で準決勝敗退。その後の大会も振るわず「泣きっぱなしの1年だった」と振り返る。1日10時間以上の練習に耐え、リオの舞台に立った。
決勝では、高難度の大技「前宙返り4回半抱え型」を回避。確実性を重視して、入賞を決めた。4年後の東京五輪で大技に挑みたいかと問われると「飛べているのであれば。でも、まずは五輪に出場したい」と語った。(前田大輔)