国際オリンピック委員会(IOC)は18日、リオデジャネイロ五輪に出場している選手による投票で決めるIOC選手委員(選手枠のIOC委員)の選挙結果を発表した。陸上女子棒高跳びの世界記録保持者でアテネ、北京五輪金メダリストのエレーナ・イシンバエワ(ロシア)が当選した一方、男子ハンマー投げのアテネ五輪金メダリスト室伏広治は落選した。
イシンバエワ、リオ入り意向 選手はダメでも候補なら…
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IOC選手委員は選手の立場からIOCの活動に対して意見を言う役割を担い、IOC委員として開催都市の選定などにも参加する。立候補資格はロンドン五輪かリオ五輪に出場している選手で、今回は4人の改選枠に対して23人が立候補した。5185選手が投票した結果、イシンバエワら五輪の金メダリスト4人が当選した。任期は8年。
ドーピング問題でロシア陸上競技連盟が資格停止となった関係で、イシンバエワはリオ五輪に出場できなかったが、ロンドン五輪に出ているため立候補が可能だった。ドーピング問題で逆風もうわさされたが、リオ入りしてロシア選手団などを激励し、支持を集めた。イシンバエワはロシア・タス通信に対し、「選手の権利を守るために働きたい。ロシアとIOCの懸け橋のような仕事ができることがうれしい」と語った。(河野正樹)