5月29日、安徽省合肥市肥東県の経済開発区にある光陣光電科技有限公司の無塵クリーン化された精密機器生産現場で、技術者が受注した電子製品を生産ラインでチェックする様子。(撮影・王文生。写真提供は人民図片)
鳴り響く汽笛の音とともに、このほど国際定期貨物列車「中欧班列」が西安市の新築駅を出発して西に向かった。同列車41の車両には衣類・靴類・帽子類、機械設備、プラスチック粒子などの製品と防疫物資が満載され、最終目的地はドイツ・ハンブルクだ。インターモーダル輸送などの便利で迅速な輸送手段を利用して、中国からの商品がこの列車に積み込まれ、さらに広大な国際市場へと向かって進む。
新型コロナウイルス感染症の襲来を受けて、対外貿易は大きな圧力を受けた。困難に直面して、「合わせ技」の政策が打ち出され、企業は新しい市場の開拓に乗り出した。中国の物品貿易の輸出は第1四半期(1-3月)に前年同期比減少した後は、回復的な成長を遂げた。4月の輸出額は1兆4100億元(1元は約15.5円)に達して、前年同期比8.2%増加し、5月は1兆4600億元で同1.4%増加した。
——輸出の回復的成長は、中国の対外貿易発展の基本面が変わっていないことを意味する。
青島三碩健康科技有限公司の生産現場では、機械がうなりを上げ、作業員がきびきびと秩序よく働いている。同社国際業務センターの担当者・楊麗雲氏は、「受注は7月分まで一杯。4月以降、欧州の顧客からの注文がかなり増えた」と話した。
中・長期的にみると、中国の対外貿易発展の長期的に好調さを維持する基本面は変わっていない。今年に入ってから、各地・各当局が企業の早急な操業再開を支えるための措置を相次いで打ち出し、対外貿易の基盤を安定させた。税関総署がまとめた統計では、3月に全国で実際に輸出入業務を行った企業は29万7千社に達し、2月に比べて53.4%増加した。