民進党代表選(15日投開票)が2日、告示される。立候補を表明している蓮舫代表代行(48)と前原誠司元外相(54)は1日、党所属国会議員の支持を広げようと動きを活発化させた。出馬を模索する玉木雄一郎氏(47)も1日夜まで、20人の推薦人集めを続けた。玉木氏の擁立を図る議員は1日深夜、「推薦人確保のめどが立った。出馬準備が整った」と語った。
玉木氏を推す議員らは、2日午前に立候補を届け出た後、正式に出馬を表明し、出陣式を開く方向で調整している。選挙戦は三つどもえになる可能性もある。
蓮舫氏は1日夕の総決起集会で「批判から提案。先頭に立ってしっかり発信し、新世代・民進党を皆さんと一緒に作らせていただきたい」と訴えた。党内最大勢力の旧維新グループ(23人)の支持を得ようと「(旧)維新の党の皆さん、行革をもう一度掘りましょう」と呼びかけた。細野豪志元環境相のかけ声で「ガンバロー」と声を合わせた。
前原氏は1日夜のTBS番組で、岡田克也代表の進めた共産党との共闘について「岡田路線はいったんリセットしたほうがいい」と発言。「自衛隊、日米安保、天皇制は譲れない。内政は消費税も含めた財源論。こういった基本的な政策をしっかり共有できるところとしか、我々は連立を組まない」と述べ、見直すべきだとの考えを強調した。
出馬を見送った長島昭久元防衛副大臣も前原氏支援を正式表明し、記者団に「共産党に依存するような方向性は払拭(ふっしょく)できると確信した。積極的に前原氏を応援したい」と語った。
前原氏の同日夕の合同選対会議には、現執行部から山尾志桜里政調会長が出席した。