韓国国防省報道官は12日の記者会見で、北朝鮮の6回目の核実験の可能性について、「韓米情報当局は(北朝鮮東北部の)豊渓里(プンゲリ)地域でいつでも追加の核実験ができる準備が整っていると評価している」と明らかにした。北朝鮮外務省も11日の報道官談話で「核武力の質的・量的強化措置は継続される」とし、核開発を続ける考えを示した。
特集:北朝鮮の核実験
韓国国防省報道官は会見で、豊渓里の核実験場には1~3番の三つの坑道があり、2006年の1回目の核実験は「1番坑道」で、2~5回は「2番坑道」で実施されたと明らかにした。そのうえで「追加の核実験をするなら、準備ができていると評価される2番坑道の一部や、3番坑道が可能だ」と説明。さらに弾道ミサイル発射や局地的な武力挑発などすべての可能性を念頭に置いて、態勢を強化しているとした。
日韓が幅広い情報を直接共有する「軍事情報包括保護協定」(GSOMIA)については、「国民の理解と協力を十分に確保していくことが必要だ」との従来の立場を繰り返した。日本側は締結を求めているが、韓国では植民地支配の経験から日本との踏み込んだ軍事協力には世論が敏感に反応することが背景にある。ただ、「安保的には必要な側面がある」とも語った。
在韓米軍関係者によると、米軍…