JR新十津川駅に着いた最終列車に乗り込む小学生らを見送る園児たち(右)=14日午前9時39分、北海道新十津川町、白井伸洋撮影
「日本一終発の早い駅」として知られるJR北海道の札沼(さっしょう)線・新十津川(とつかわ)駅(新十津川町)で14日、沿線自治体の企画で子どもたちが交流した。1日1往復の終着駅で、札幌方面に向かう終列車は午前9時40分。園児による朝の見送りが名物の無人駅は、路線廃止で消える寸前にある。
14日午前9時28分、定時に到着した1両のディーゼル列車を出迎えたのは、駅前にある空知(そらち)中央病院の院内保育所の園児8人。途中駅から乗った41人の小学生が降りると、子どもたちは「こっちにも遊びに来てね」「またきてね」などと書かれたはがき大の手作りカードを交換した。
停車時間は12分。「ありがとー」「べんきょうがんばってねー」。短い交流を終え折り返す列車に乗った小学生に、コスモスが咲き乱れる駅で園児は手を振り続けた。
地元の人はほぼ利用しなくなっ…