北海道旭川市のアパートで13日、住人の家族3人が死亡しているのが見つかった事件で、3人の腹や胸などに刃物で刺された複数の傷があることが道警への取材でわかった。道警は3人が強い殺意をもって襲われたとみて調べている。
娘の部屋から血がついた包丁発見 北海道・旭川3人殺害
道警によると、殺害されたのはアパートに住む溝口ゆみ子さん(55)、溝口さんの父母の八木福七(ふくしち)さん(80)とテツ子さん(78)。13日夕、溝口さんは1階の自宅で、八木さん夫妻は2階の自宅でそれぞれ血を流して倒れているのが見つかった。
司法解剖の結果、溝口さんは失血などで死亡、福七さんは出血死だった。福七さんは胸や腹に約10カ所の刺し傷などがあり、心臓に達する傷もあったという。
捜査関係者によると、両腕を負傷していた溝口さんの長女(32)の2階の自宅から、血のついた包丁が見つかった。この数カ月間で、長女から家族の生活音をめぐる相談が旭川中央署に何度か寄せられていたという。長女は病院で手当てを受けており、道警は近く詳しく事情を聴く方針。