岐阜県内で14日、児童が集団で熱中症の症状を訴える事例が相次いだ。いずれも運動会の練習中で、瑞浪市で35人、大垣市で18人が救急搬送された。
瑞浪市教育委員会によると、市立瑞浪小学校で同日午前、運動会の練習をしていた児童50人が熱中症の症状を訴え、うち35人が医療機関に運ばれた。6年生の女子と4年生の男子が大事をとって入院し、33人は同日夕までに帰宅した。
リレーの練習をしていた6年生のうち男子1人が2時間目の途中、女子1人が2時間目終了後にそれぞれ気分が悪くなり、応援をしていた3~6年生も次々に不調を訴えたという。
気象庁によると近くの多治見市の気温は午前10時に28・2度、環境省による熱中症予防の「暑さ指数」は5段階の真ん中の「警戒」だった。同校では1時間目終了後、全員に水分補給をさせたという。
大垣市教委によると、市立日新小学校でも同日午前に18人が運ばれたが、いずれも軽症という。練習前に熱中症計で暑さを確認した上で、練習の合間や学年ごとの競技が終わった後に水分補給をしたという。同市の午前中の気温は28度前後だった。
今月12日には同県美濃加茂市の小学校でも5人が熱中症で搬送されており、県教委は各自治体の教委に対応を求める通達を出した。