参院外交防衛委で衆院議員バッジを着けずに委員会を終え、事務方から佐藤正久委員長にあいさつに行くよう促される稲田朋美防衛相(右下)=14日午後4時50分、飯塚晋一撮影
14日の参院外交防衛委員会で、稲田朋美防衛相が議員バッジを着けずに答弁し、同委の佐藤正久委員長に注意される一幕があった。防衛相就任後、初めて臨んだ国会論戦。稲田氏にとって、ほろ苦いデビューとなった。
国会内では議院運営委員会の申し合わせで、国会議員はバッジを着けることが決められている。かつて小泉純一郎首相がバッジを着けずに参院本会議に出席して衛視に注意され、秘書官が慌てて予備のバッジを調達したこともあった。今回は、衛視らも気付かなかったらしい。
稲田氏はこの日、ミサイル発射と核実験を繰り返す北朝鮮に対する防衛政策について答弁。その途中、野党側からの指摘でバッジを着けていないことが判明した。佐藤委員長が「われわれは国民の代表としてバッジを頂いている。その重みを受け止め、しっかりと今後対応して頂きたい」と注意した。