日本選手権の女子高飛び込みを初めて制した板橋美波
リオデジャネイロ五輪で80年ぶりの快挙を果たした16歳が、これまで届かなかったタイトルを手にした。女子高飛び込みの板橋美波(みなみ、JSS宝塚)が日本選手権で初優勝。2020年東京五輪へ向けてまた一つ、明るい材料を積み上げた。
17日に東京辰巳国際水泳場で行われた決勝。全部で5本跳ぶ演技のうち1、2本目を失敗。そこから持ち直し、5本目にこの日最高の84・80点をマーク。合計349・95点で2位に20点以上の差をつけた。「去年までの自分なら最後で失敗していた。そこは成長したところ」と、はにかんだ。
日本一を決める権威ある大会だけに、以前は「絶対に勝たなければという気持ちが強かった」。力みがリズムを狂わせ、昨年の2位が最高成績だった。今年はリオ五輪で、この種目の日本勢として80年ぶりの入賞となる8位を経験。「いまできることをしっかりやればいい、と思えた」。五輪でつかんだ自信を気持ちの余裕に変えた。
身長150センチと小柄ながら…