シリアのムアレム外相は24日、国連総会の一般討論演説で、内戦に関し、「我々の勝利への信念は強まっている」と述べ、体制維持をかけた攻勢を強める姿勢を示した。対テロ戦争でロシアやイランなど「真の友人」の支援を得て「躍進」しているとした。シリアのアサド政権軍は、反体制派の掌握地域で過去最大級の空爆を始めている。
ムアレム氏は、シリア政府の同意のない国内での行動は「全て主権侵害と見なす」と各国代表団を前に警告。そのうえで、米軍主導の有志連合による今月17日の空爆でシリア軍に犠牲者が出たとされる件について、「誤爆ではなく、意図的な攻撃だった」と強く非難した。米国は、空爆の標的は過激派組織「イスラム国」(IS)だったと弁明し、「もしシリア軍だったのであれば、命が失われたことは遺憾」と誤爆の可能性を認めている。
米国とロシアが主導した「一時停戦」は今月12日に発効したが、各地で戦闘が再開し事実上崩壊。同22日にはアサド政権軍が反体制派が掌握する北部アレッポを標的に空爆を始め、24日までに100人超の犠牲が出ていると見られている。
ケリー米国務長官は24日、マ…