米テキサス州のロッキード・マーチン社の工場で初公開された空自配備の最新鋭ステルス戦闘機「F35A」1号機=23日、フォートワース、佐藤武嗣撮影
米ロッキード・マーチン社は23日、テキサス州のフォートワース工場で航空自衛隊に配備される最新鋭主力戦闘機F35Aの1号機を初公開した。レーダー探知されにくいステルス性が高く、情報収集能力やネットワーク交戦能力にも優れ、中国も新たにステルス戦闘機を開発するなか、今後数十年間、日本の防空を担うことになる。
公開されたのは、米空軍が実戦配備を始めたF35「ライトニングⅡ」と同型機。F4戦闘機の後継として空自に1号機が来月納入され、2018年に三沢基地(青森県)に配備予定で、24年までに計42機を導入する。1機約180億円とされる。米国内では開発の遅れと大幅な予算超過が批判されてきたが、ようやく実戦配備に道筋がついた。
ミサイルを機体内部に装備するなどステルス性を追求し、弾道ミサイルの探知能力も高い。機体に埋め込まれた6個の赤外線カメラの映像が、パイロットのヘルメット内側の前部に投影される。様々な任務遂行に威力を発揮するとされ、米空軍が「従来の航空機ができなかった領域を達成した」(航空戦闘軍団司令官)とする次世代戦闘機だ。
公開式典に参加した若宮健嗣防…