相武紗季さん=山本倫子撮影
フジテレビ系の「僕のヤバイ妻」で、主人公のカフェ経営者に妻の殺害を働きかける冷酷な愛人を好演して話題になった相武紗季さん。そんな「悪女」役から一転、テレビ東京の本社移転を記念するスペシャルドラマ「巨悪は眠らせない 特捜検事の逆襲」(10月5日夜9時、東京系)では、幼い頃から抱くロケット開発の夢を追いかける若き研究者・八反田遙(はったんだはるか)を演じる。原作は真山仁の小説「売国」。宇宙開発の現場と、その裏にある疑惑を追及する東京地検特捜部の検事らの姿を描く壮大な物語だ。
純粋な役柄が新鮮 相武紗季
収録を終えた相武さんに、ドラマの見どころなどを聞いた。
――撮影を全て終えられていかがですか?
振り返ってみると、私、撮影自体は結構短かったんです。(集中して撮影に臨んだため)5日間くらいしか参加しなかったので。でも、本当にその5日間の1日1日が濃くて。いろんな共演者さんとご一緒させてもらえましたし、内容がすごく重厚というか、しっかり芯のある作品だったので、ほんとに心から楽しめました。作品の世界に入れたなって気がします。
――「僕のヤバイ妻」とのギャップが大きかったですが、どうでした?
そうですね、ほんと。浮気相手とか愛人とか、そういうイメージが自分のなかでも出来てきていたんですけど。ここ何年かは、夢を追いかけてまっすぐという女の子の役をやっていなかったので、すごく新鮮でした。原作では遙は20代の設定でちょっと若めだったので、自分のなかで若い気持ちで役作りしたのも初めてで、それも新鮮でした。ああ、こうやって年齢を重ねるんだなって。