ノーベル医学生理学賞の受賞決定から一夜明けた４日、東京工業大栄誉教授の大隅良典さん（７１）が夫婦そろって喜びを語った。指導を受ける学生たちも、恩師の受賞決定のニュースに、研究への思いを新たにした。

へそ曲がりの精神…大隅さんはどんな人？ ノーベル賞

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大隅良典・東京工業大栄誉教授

大隅さんは午前１１時から、研究室のある横浜市緑区の東工大すずかけ台キャンパスで、妻の万里子さん（６９）と並んで記者会見に臨んだ。２人は花束を受け取り、笑顔で着席。「仲間が支えてくれた」と大隅さんがあいさつした後、２人は目を合わせてほほえんだ。大隅さんからマイクを渡された万里子さんは立ち上がり、「よく大隅は私をだましたりからかったりするんですね。ノーベル賞と言われて、本当？と。心底驚きました。心から感謝申し上げたいと思います」と笑顔で語った。

東京大大学院の同じ研究室で出会った２人。大隅さんは２歳年下の万里子さんと１９７１年に学生結婚した。

受賞決定後、取材が相次ぐ大隅さん。「（帰宅したら）ぜいたくな人ではないので、ご飯にみそ汁の和食を出したい」と万里子さんが言うと、大隅さんは「とりあえずビールが飲みたいな」と応じた。

東工大キャンパス内の「大隅・中戸川研究室」では受賞が決まった３日夜、指導を受ける学生らが祝杯を上げて喜び合った。

「同じ顕微鏡をのぞいても、先…