突風でひしゃげたフェンス=5日、高知市布師田、森岡みづほ撮影
5日午後2時20分ごろ、高知市内で突風による被害が発生した。高知県警などによると、車1台が横転したり、別の車の窓ガラスが割れたりし、それぞれの車に乗っていた女性計2人が軽傷。市立昭和小学校の敷地内では非常勤職員の女性が、割れた窓ガラスで手の甲を切るけがをした。コンビニエンスストアの窓ガラスが割れる被害も起きた。高知地方気象台は、高知県上空に発達した積乱雲の影響で竜巻やダウンバーストが発生した可能性があるとみている。
突風が起きた同市布師田地区の自動車工場にいた会社員の森田誠さん(56)は取材に「午後2時すぎごろに急に風が吹き出し、その後に『ゴー』という大きな音がした。外に出ると、車の窓が割れて、工場の壁が吹き飛ばされていた」と語った。また、四国電力によると、送電用の高圧線が切れ、高知市内の住宅約20戸が一時停電した。