交通規制の二つのプラン
大みそかやハロウィーンの際、大勢の若者が集って騒動となる東京・JR渋谷駅前のスクランブル交差点で、渋谷区が今年の12月31日、交差点内でイベントや歩行者天国を実施することを検討している。昨年までは交差点を封鎖していたが混乱が続いたため、逆転の発想で平穏な年越しを目指す。
区関係者への取材でわかった。検討中の計画は2種類で、ひとつは交差点を中心とするエリアで車両・歩行者を規制し、中心部にステージを設定してカウントダウンのイベントを実施するA案。もう一つは、交差点を含むおよそ400メートル四方のエリアで車両を規制し、この範囲を歩行者天国とするB案だ。
A案では、大みそかの午後10時から交差点内に約2千人を収容する観覧エリアを設け、年越しのイベントを開催するという。区は周辺の商店街や交通各社などに案を示し、協議を進めている。
渋谷スクランブル交差点は近年、大みそかやハロウィーン、サッカーワールドカップなどの大規模なイベントの際、若者らが集う象徴的なスポットになっている。区などは昨年まで、年越し前後の4時間、交差点隣接エリアを柵で封鎖し、人の通行を規制。しかし、カウントダウン時には数千人の若者らが押し寄せ、交差点周辺はすし詰め状態になった。一部が店舗の屋根によじ登ったり爆竹を鳴らしたりし、逮捕者も出た。
2001年の元日未明には、地…