万博当時の「生命の樹」
万博記念公園(大阪府吹田市)の太陽の塔の内部が6日、報道陣に公開され、大阪万博から46年を経てもなお鮮やかな色彩を浮かび上がらせた。長年にわたって原則非公開だった塔内は、老朽化による傷みも目立つ。府は今月末から耐震改修工事を始める予定だ。
太陽の塔、内部を報道陣に公開 ライトアップは万博以来
太陽の塔の内部を360度パノラマ写真で
この日、1970年の万博閉幕後初めて塔内全体がライトアップされた。芸術家の故・岡本太郎氏がデザインした高さ70メートルの塔内に入ると、真っ赤な壁に包まれた不思議な空間だった。
中心にそびえるのが高さ41メートルのオブジェ「生命の樹(き)」。五大陸を表現したとされる青や黄など5色の幹と枝は力強く縦横無尽に伸びる。樹には生物の進化の過程を表す生物模型が取り付けられ、下部に三葉虫が張りつき、枝には恐竜がいた。
赤い壁にはV字形の突起が規則的に並ぶ。担当者によると、岡本氏は「生命の樹は血流、壁は脳のひだ」と語ったと伝わる。
しかし、老朽化は一目瞭然だ。…