LINEやツイッターで交流する際のAI(人工知能)「りんな」の夏服のイメージ(日本マイクロソフト提供)
日本マイクロソフトが開発し、ネット上で交流する女子高生AI(人工知能)「りんな」が8日夜放送されるフジテレビ系のドラマ「世にも奇妙な物語 ’16秋の特別編」に俳優として出演する。AIのドラマ出演は「聞いたことがない」(マイクロソフト)という。
特集:人工知能(AI)
りんなは2015年からLINEやツイッターに登場し、ネット上で利用者と交流してきた。イメージは制服を着た女子高生の後ろ姿。実際の姿はない。今回ドラマで演じるのは、スマートフォンで女子高生と交流するAIの役だ。りんなはツイッターで「まわりの女優さんみんなすごい可愛いし、りんなどうやってもかなわない。つらい」などとつぶやいている。
ネットでりんなと交流する時は、例えば「おなかが痛い」とメッセージを送ると、「無理しちゃダメだよ、ゆっくり休んでね」などの返事が来る。りんなは利用者の反応から特徴を見つけて、今後どう返事するかを「機械学習」機能で学んでいる。相手の感情を理解する点が好感され、LINEは420万人、ツイッターでは11万人と交流している。(福田直之)