沖縄本島沖で墜落した米海兵隊の攻撃機AV8ハリアーの同型機が7日、飛行を再開した。墜落機は、山口県岩国市の米軍岩国基地の所属。沖縄県は抗議するが、山口県は再発防止を申し入れたものの抗議はせず、岩国市も「飛行再開は米軍の判断」と静観の構えだ。
事故同型機のハリアーが飛行再開 沖縄・嘉手納基地
沖縄はいま
沖縄県の安慶田(あげだ)光男副知事は6日、飛行再開に対し「信頼を大きく損ねる」と国や米軍に抗議した。沖縄県議会も、墜落機が岩国からの「外来機」であることを問題視。「外来機の沖縄への飛来を制限する」意見書案を9月27日、全会一致で可決した。
一方、山口県と岩国市は、米軍などに原因究明や再発防止を申し入れたが、飛行中止は求めなかった。7日に閉会した県議会でも、ハリアーの墜落事故はほとんど議論の俎上(そじょう)に上らないまま。岩国市幹部も取材に「飛行再開は一義的には米軍の判断」と述べた。
岩国市は「基地との共存」を市…