韓国の朴槿恵大統領と握手する経団連の榊原定征会長(右)=10日、韓国大統領府提供
韓国の朴槿恵(パククネ)大統領は10日、ソウルの大統領府で経団連の榊原定征会長らと会談した。昨年12月の慰安婦問題の日韓合意以降、政治・外交関係の改善を受けての会談で、両国企業がアジアなど第三国市場に共同進出するプロジェクトをさらに進めるなど、経済連携を強めることで一致した。
韓国大統領府によると、朴大統領は「両国間の関係が未来志向的な方向に発展してきており、景気低迷、気候変動、テロなど全世界的な課題の対応でも協力が強化されている」と評価した。
北朝鮮の核開発についても言及し、「北韓(北朝鮮)の非核化は安定的な安保環境の確保だけではなく、経済的な側面でも望ましいので関心を持ってほしい」と求めた。
一方、経団連によると、榊原氏は会談で、「両国の緊密な関係を発展させるには、安定で良好な政治・外交関係の構築が欠かせない。昨年は日韓首脳会談が実現した。両国の努力に敬意を表したい」と語った。
また、榊原氏は、交渉が遅れて…