シリア北部アレッポの反体制派掌握地域の近郊で4日、政権軍の空爆後、救出作業のため崩壊した建物に立つシリア民間防衛隊員=AFP時事
シリア北部のアレッポで人道危機が続くなか、国連安全保障理事会は8日、空爆停止などを求める決議を採択できなかった。国際社会は解決策を示せず、アサド政権軍とロシア軍による激しい空爆は続く。「政権軍に包囲されて逃げられない」と訴える子供たち、命がけで負傷者の治療にあたる医療関係者に、現地のいまを聞いた。
「ここでは毎日、ヘリコプターや戦闘機が爆弾を落として行く。両親は『学校に行かなくていい。家にいなさい』って言うけれど、私は学校に行って、友だちと勉強がしたい」
反体制派が掌握するアレッポ東部の中学に通う女子生徒ラガドさん(12)は、朝日新聞のインターネット電話取材に淡々と語った。
停戦崩壊後の9月末の午後、友…