発火したサムスン製のスマートフォン「ギャラクシーノート7」。韓国南部の光州北部警察が9月13日に公表した=AFP時事
韓国サムスン電子は11日、スマートフォンの最新機種「ギャラクシーノート7」(日本では未発売)の生産を取りやめ、今後は販売しないことを決めた。発火事故を受けて回収・交換を進めていたが、交換品も発火したとの報道が出るなど事態が深刻化していた。
ギャラクシーノート7、交換品も発火か 販売・交換中止
サムスン電子は11日朝、購入者の安全を考慮し、販売と交換を一時的に中止すると発表したが、午後になって一転、生産と販売の中止を明らかにした。購入者には13日から別の機種への交換や払い戻しに応じるという。同社は「ノート7を信じ、愛していただいたお客さまに深くおわびする」とのコメントを出した。
「ノート7」は8月に韓国や米国などで発売したが、バッテリーの不具合による発火事故が相次いだ。これを受け、9月に製品の回収・無償交換に乗り出したが、交換した製品でも発火が相次いで報告され、原因を調べていた。
一方、韓国産業通商資源省の国家技術標準院は10日、サムスン電子や民間の専門家を交えた事故の調査会議を開いた。その結果、交換品について「新たな欠陥の可能性を確認した」という。これを受け、同院は11日、購入者に対する使用中止勧告や、販売や交換の中止でサムスン電子側と合意したと発表していた。
スマホは同社の主力事業で、ス…