オプジーボをめぐる経緯
高額な新型がん治療薬「オプジーボ」の値下げ調整が難航している。患者1人で年約3500万円かかり、厚生労働省は薬価改定の時期ではないが特例で最大25%引き下げることを検討。しかし、政府の経済財政諮問会議などが「まだ高い」と待ったをかけた。
■政権幹部「25%以上、絶対やる」
19日に予定されていた中央社会保険医療協議会(厚労相の諮問機関)の専門部会は、開催が見送られた。年内の決着をめざし、この場でオプジーボを最大25%下げる提案をするという厚労省の目算は狂った。
誤算は、6日の参院予算委員会だった。共産党の小池晃書記局長が安倍晋三首相に「25%では不十分。もっと引き下げるべきだ」と追及。野党からの質問にもかかわらず、安倍政権幹部は「勉強して、おかしいと思うようになった」と明かし、強調する。「25%以上の引き下げは絶対にやる」
14日に首相官邸で開かれた経…