排尿を予知する「DFree」。排泄のタイミングをタブレットなどに通知する=トリプル・ダブリュー・ジャパン提供
介護する人にかかる負担や介護される人の気遣いを減らすことを目指して、介護ロボットの開発が進んでいます。10月12~14日には東京で国際福祉機器展が開かれました。特に負担と感じられがちな排泄(はいせつ)に関係するロボットについて、「開発最前線」を取材しました。
特集:介護とわたしたち
「介護ロボット」といっても、かたちはいろいろ。これまで福祉機器や介護機器と呼ばれてきたものも含まれている。特設会場「福祉機器開発最前線」の展示は10点で、見守りや薬の飲み忘れを防ぐロボットと並んで、排泄関連もあった。
排泄のタイミングを予知する「DFree(ディーフリー)」は、トリプル・ダブリュー・ジャパン(東京都港区)が開発中。まずは排尿について、来年1月にも高齢者施設での実用化を目指す。
下腹部に医療用テープなどで小さなセンサーを貼り付け、超音波で膀胱(ぼうこう)の変化を把握する。尿がたまってきたら、排泄のタイミングが来たことを介護職員のパソコンやタブレットに通知。職員がトイレに誘導して失禁を防ごうというものだ。
複数の利用者の状況が、パソコンなどで一覧できるようにする方向。「時間を決めて画一的にトイレに連れて行くのではなく、一人ひとりに合った排泄を支援したい」とマーケティング担当者は語る。
水洗機能の付いたポータブルト…