歯磨き中にけがをしたり、けがをしそうになったりした幼児が16%――。東京都が1~5歳の子がいる都内の保護者1千人にアンケートしたところ、こんな結果が出た。多くは安全上の配慮のない通常の幼児用歯ブラシを使っていた。都は安全性を高める改良をメーカー側に要望する方針。
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アンケートは、8月に1~5歳の幼児の保護者を対象にインターネットを使って実施し、1千人が回答した。身近な商品の安全性を検討する都の協議会で26日に報告された。結果によると、実際にけがをしたのは13人(1%)で、うち2人は「歯ブラシが刺さった」と答えた。
けがの危険が生じた幼児を年齢別にみると、2歳が最多で38%。次いで、1歳31%、3歳20%。原因別では「転んだ」が68%で最も多く、「ソファや椅子などから転落」18%、「人や物にぶつかった」9%などだった。場所は「自宅の居間」が最も多い54%で、「自宅の洗面所」29%、「自宅の寝室」11%などが続いた。
幼児用の歯ブラシには柄を曲が…