800億円規模の売り上げがH2Oにうつる
阪急阪神百貨店を傘下に持つエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリングは、セブン&アイ・ホールディングス(HD)傘下のそごう・西武から引き継ぐ百貨店3店舗について、来年中に手続きを終え自社での運営を目指す。交渉を急ぐため、来月から具体的な協議に入る。
セブン&アイ、3百貨店譲渡へ そごう神戸などH2Oに
引き継ぐのはそごうの神戸店と西神店(ともに神戸市)、西武高槻店(大阪府高槻市)。3店の売上高は年間約800億円あり、H2Oは規模を拡大できる。
鈴木篤社長は26日の決算の会見で「両社でチームを作り11月から協議を始める」と述べた。3店で約400人いる正社員の雇用は維持する。
そごう神戸店の屋号を残すかどうかについて、阪急阪神百貨店の荒木直也社長は「屋号はデリケート。継承してから慎重に分析し、時間をかけて検討していきたい」と述べた。「阪急」への変更が想定されるが、早く引き継ぐために、当面は「そごう」として運営する可能性を示唆した。
建設から80年を超える部分がある建物については、鈴木社長が「いずれ建て替えないといけない」と言及した。着手するとしても、阪神百貨店梅田本店(大阪市)の建て替えが終わる2021年以降になるとみられる。
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