昨年9月末に閉店した「そごう柏店」に向かう通路は歩行者が大幅に減った=千葉県柏市、6月28日午後0時22分撮影
昨年9月末に閉店したJR柏駅東口の「そごう柏店」(千葉県柏市)付近の歩行者通行量が、閉店前と比べ、休日で6割近く、平日でも5割を大きく超えて減っていることが、柏商工会議所や市、商店会などでつくる「市中心市街地活性化協議会」の調査でわかった。駅周辺の中心市街地全体では休日の通行量が約2万人減っており、商業都市・柏の街づくりの課題が浮き彫りになった。
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同協議会は毎年3月、柏駅周辺の中心市街地で歩行者(自転車含む)の通行量を調べており、今年は3月19日の休日と同24日の平日に実施。今月27日の協議会総会で結果が報告された。
調査によると、東口の旧そごう柏店と反対側の高島屋を結ぶ「北口自由通路」は、休日が前年比59・1%減の2132人、平日が同56・6%減の2163人だった。そごう閉店が大きく影響したとみられる。
駅東口のハウディモール(柏駅前通り商店街)は平日、休日で3万人前後、柏二番街は2万人台前半だったが、柏のにぎわいを生み出すこの二つの商店街でも前年から減った。一部に増えた場所はあるが、多くの調査地点で減少。中心市街地全体では、19地点の比較で休日が前年比1万9690人減の23万7031人、平日も同8822人減と厳しい結果になった。
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